学生と話していると、大学院進学か就職かで迷う人は多いですね。特に理系の人。
そして、たまに出会うのが、大学院を辞めて就職することを考えている人です。
事情は様々です。研究がつまらなくなった、研究室の雰囲気が合わない、などですね。
先日話す機会のあった学生も大学院を辞めることにしたと話していました。
その人は、研究は面白いけど、教官と反りが合わないとのことでした。
ただ、その学生が悩んでいたのは、辞めるかどうかではなく、辞めて就職活動を始めたときに企業の採用担当者に対して印象が悪いのではないか、というところでした。
確かに、大学院中退ということが、何か自分の経歴に傷をつけることのように感じる人もいるでしょうね。
しかし、私の個人的な意見ですが、大学院を中退するかどうかは単なる学生の経験の一つで、採用担当として気にしたいのはどうしてそうしようと決心したか、というポイントですね。
教授と反りが合わないという事象に対して、その学生がどのように対処してきたのか、どういう考えて中退を決心したのか、それを聞きたいと思います。もし合理的な判断でそう決断したのであれば、私には院中退の事実はポジティブに感じられます。
いろいろな経験している学生と出会う機会がありますが、採用担当の色眼鏡でその経験を判断せずに、学生が経験をどう受け止めて、どう判断したのかを知るようにしていきたいですね。
実は私も大学院を中退したのでした😀
それでは、よい人生を。