先日、とあるテレビ番組で今年のヒノキ花粉が凄まじく、
”昨年の428倍だ”と流れたようです。
”ヒノキ 428倍”で検索するとニュースサイトやブログ、
速報系掲示板が多数ヒットすることからも、
このニュースの衝撃が全国を駆け巡ったのは間違いないです。
確かに、今年は鼻がとにかくヤヴァいので、
そういわれたらそんな気もします。
でも、ちょっと、さすがに428倍は大げさじゃね?と思いました。
東京健康安全研究センターの情報をもとに、
3/1~4/2の期間の八王子を昨年と比較した、
とキャプチャに載っているので実際に調べてみました。
とキャプチャに載っているので実際に調べてみました。
http://www.tokyo-eiken.go.jp/kj_kankyo/kafun/data_spring/
平成13年から今年までの結果が載っています。
ここからの個数表記は1平方センチメートルあたりの花粉個数です。
2018年の合計数が8487に対して2017年は19。
428倍どころか、446倍ですよ、と。
マジでパないです。
平均して257個/日、と、確かにテレビ番組は
ここの情報をもとにしていることが良く分かりました。
ですが、この数値、ちょっとからくりがあります。
2018/3/29の飛散数が4244と、今年の半分を1日で
飛ばしているんですね。
3/29(木)、、、確かに鼻がココイチでヤヴァかった日です。
この日はかなりの超絶スパイク日であることが分かりました。
平均値はこういうスパイク値が大きく影響を与えるので、
中央値で見た方が傾向は見やすくなると思います。
ちなみに中央値では3.4となりました。2017年は0なので、
2009年までの9年の中央値平均と比較しておよそ15倍になりました。
428倍は流石に煽りすぎ、だとは思いましたが、
それでも例年に較べて異常に多い、というのは事実です。
マジで国策で杉と檜植えた奴らを。。。
統計の落とし穴とか言われることがありますが、
人は数字は真実と思いがちです。
その数字のソースをどう切り取るかによって、
または、どう計算するかによっても大きく変わります。
数字に踊らされないようにしたいですね。