2019年3月23日土曜日

日本でいちばん大切にしたい会社大賞の表彰式に参加して、考えたこと。

こんにちは、鈴木達夫です。

昨日、法政大学で、「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」の表彰式&懇親会が行われたため、 私も、一参加者として、行ってきました。
この賞は、昨年法政大学を退官された、坂本光司先生を中心に設立された表彰制度で、今年で、9回目を迎えます。

以下の応募資格をクリアし、かつ、審査員の厳しい現地での調査に合格して初めて合格できる、一説には、日本で最も難しい表彰制度、と言われています。
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■応募資格
過去5年以上にわたって、以下の6つの条件に全て該当していること

  1. 希望退職者の募集など人員整理(リストラ)をしていない
  2. 仕入先や協力企業に対し一方的なコストダウン等していない
  3. 重大な労働災害等を発生させていない
  4. 障がい者雇用は法定雇用率以上である
    1. 常勤雇用50人以下の企業で障がい者を雇用していない場合は、障がい者就労施設等からの物品やサービス購入等、雇用に準ずる取り組みがあること
    2. 本人の希望等で、障がい者手帳の発行を受けていない場合は実質で判断する
  5. 営業利益・経常利益ともに黒字(除くNPO法人・社会福祉法人・教育機関等)である 
  6. 下請代金支払い遅延防止法など法令違反をしていない
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当社も、4年前、第5回の時に、審査委員会特別賞をいただきました。当時の表彰式の様子が、こちらです。

今年は、全国から中小企業20社(一部大企業)が選ばれました。
皆さん、おめでとうございます!
■経済産業大臣賞
 生活協同組合コープみやざき
■厚生労働大臣賞
 株式会社共同
■中小企業庁長官賞
 大和合金株式会社
■中小企業基盤整備機構理事長賞
 株式会社武蔵境自動車教習所
■審査委員会特別賞
 隂山建設株式会社
 株式会社共立アイコム
 株式会社クレコス
 有限会社ココ・ファーム・ワイナリー/社会福祉法人こころみる会
 佐藤薬品工業株式会社
 株式会社スーパーホテル
 株式会社八天堂
 株式会社ビューティーサロンモリワキ
 株式会社廣野鐵工所
 株式会社ボーダレス・ジャパン
 有限会社宮川洋蘭
■実行委員会特別賞  社会福祉法人いぶき福祉会
 社会福祉法人雲南ひまわり福祉会
 一般社団法人AOH チョコレート工房ショコラボ
 社会福祉法人スマイリング・パーク
 社会福祉法人北海道光生舎




一般的には聞いたことが無い会社さんばかりですが、どの会社も、利益よりもまず、社員を最も大切にする経営を実践している、素晴らしい会社ばかりです。経営、というと、まず、売り上げや利益が最優先に語られがちですが、そうではなく、社員を大切にすることで、数値はあとからついてくる、という考えです。

世間ではまだまだ受け入れられない考え方かもしれませんが、これからの時代、このような経営こそが主流になる、なってほしい、と、私も思っています。



表彰の後は、受賞企業の代表数社のスピーチ。さらに、特別講演として、マコセエージェンシーの五十嵐社長から、とても感動的な講演がありました。
この会社は、お葬式のオリジナルの会葬礼状を作っている会社ですが、メモリアルDVDの動画をいくつか上映し、その内容や、五十嵐社長のお話に、会場全体が、涙で溢れました。

場所を変えて、同じ法政大学内のホールで、懇親会。
始めに渡されたドリンクは、ウーロン茶かオレンジジュースだけで、アルコールはありません、、、が、すぐに、その理由がわかりました。

この懇親会、実は、乾杯までに1時間近くかかることもあるので、さすがにビール瓶の栓を開けるわけにもいかず、このようになったのでしょう(私の推測なので、実際のところはわかりませんが)

というのも、懇親会では、開始直後から、受賞企業の全社が、スピーチをします。
受賞企業にとっては、この日は、晴れの日。特に、経営者にとっては、自分たちがやってきた経営を世間が認めてくれた、記念すべき日なのです。経営者だけでなく、社員を何人も連れて来る会社もありますが、全員が登壇します。晴れの日ですから、当然です。
そのスピーチの間、参加者は、誰一人、長い、と文句を言わず、じっと耳を傾け、大きな拍手をする、それもこの表彰式の特徴だと思います。

その時の、チョコレート工房ショコラボの代表、伊藤さんのスピーチがFacebookに公開されていたので、共有します。

このような感動的なスピーチがすべて終わってから、乾杯。

参加者は、受賞企業の所に行き、名刺交換をしながら、祝福します。会場の全体が、祝福ムードに包まれます。
これは当たり前のようですが、実はそうでもなく、、、私は、他の表彰の懇親会に何度か参加したことがあるのですが、関係者だけの集まりになり、祝福ムードにならない会もあるんですよね、、、残念ですが。


後半からは、法政大学応援団が会場を盛り上げ、最後は、天彦産業樋口社長の中締めで、会は終了しました。

1年に一度のこの表彰式に参加すると、色々と、考えることがあります。

4年前に受賞した私たちの会社は、果たして、引き続き良い会社としての経営ができているのだろうか。もっともっと、やれることはあるのではないか。

このような、当たり前だけれど当たり前ではない、人を大切にする経営を実践する中小企業がもっと増え、日の目を浴びるようになれば、日本はもっと良くなるのではないか。日本の99.7%は、中小企業なのだから。そのために、やれることは無いのだろうか。

さらに、新卒採用に携わる身としては、
就活生が知名度のある企業に流れるのではなく、このような会社に興味を持ってくれれば、そして、大学側も、良い会社とは何かを、学生に教育してくれれば・・・

たられば、ばかり言っていても仕方がないので、私達がやれることとして、当社では「組織いきいき実践勉強会」を開催しています。
当社のノウハウを、少しでも、中小企業の経営者の皆様にお伝えし、会社づくりの参考にしていただけたらと思っています。4月から、第5期が始まりますので、少しでも、興味がある方は、ぜひ、ご連絡ください。

それでは。

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