2018年3月16日金曜日

甘い酒と辛い酒の違いとは

お酒大好きな総務の中村です。

みなさん~美味しい日本酒、飲んでますか?

で、美味しい日本酒を飲んだ時、
みなさんはどんな表現をしますか?

芳醇、淡麗、甘い、辛い、などなどありますね。

その中でも、甘い、辛いは分かり易いと思いますが、
原材料はお米だけなのに、なぜ甘い酒、辛い酒というものが出来るのでしょう。

その違いは発酵の工程が影響するのですが、
その前に、日本酒はどうやってお米からお酒になるか見てみましょう。

日本酒はワインのように原材料(葡萄)が、いきなり発酵してアルコールになる訳ではありません。
アルコールは酵母が糖分を分解してできるのですが、
お米には葡萄のように発酵するための糖分を含んでいないのです。

では、どうやったらお米からアルコールになるのでしょう。
お米はご存知のようにデンプンのかたまり、
で、アルコールは糖分を発酵してできる。

つまりデンプンを糖分に変えればいいわけで、
それには麹を使い、麹の酵素によってデンプンを糖分に変えるのです。

整理すると、
1.お米を麹を使って甘い糖分に変える。
2.糖分を酵母が食べてアルコールを作る。

また酵母はアルコールを作るときに、
コハク酸・クエン酸・リンゴ酸等も作ります。

発酵を続けていくと、酵母が食べる糖分が無くなる。
自分が作った酸濃度が上がり酵母が死ぬ。
などで発酵は止まります。

なんとなく分かりましたね。
最初は甘いが、徐々にアルコール濃度はあがり、
甘味は減り酸味も増えていく。

つまり発酵が短いとアルコール度は低く重くて甘い酒、
長いとアルコール度は高く、酸味のある淡麗な辛い酒
になるのです。


私が知っているかぎりで一番甘口のお酒は、村祐酒造の村祐「黒」で、和三盆のような甘さがあります。



その対極にあるのが
酒田酒造の「上喜元 超辛口 純米吟醸 完全発酵」で
酵母が全ての糖分を食べつくすまで発酵させたもので、
日本酒度は+15にもなる超辛口です。



日本酒好きなら、どちらも飲んで見る価値のあるお酒です。

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